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ヒーロー志願
2007.08.27 (Mon)
「ヒーロー志願」という漫画が昔ヤングサンデーに連載されていた。著者は北崎拓。
80年代のヤングサンデーは隔週刊だった。このヒーロー志願といい原秀則の「冬物語」といい、隔週の頃のヤングサンデーの連載には青春の影の部分というか、挫折し苦悩する若者の姿を映し出したものが多かったような気がする。
短い連載だった。

ストーリーは特撮ヒーローになるのが夢のスタントマンの若者と女優が夢のアイドルの卵、二人の主人公を軸に進んでいく。
同じような夢を抱え上京した二人は希望と厳しい現実の前に幾度となく打ちのめされるうちに惹かれるように出会い、ほどなく恋に落ちる。ともに二十代に入り新人アイドルとして売り出すには決して若くない二人に残された時間はあまりない。
やがて男は出世の糸口を掴む。女は最後の望みを託したオーディションの最終審査にまで残るがあえなく落選する(これは既に大人の事情で優勝者が決まっている出来レースだったのだが)。
男にはくっきり見える将来が女には全く見えない。並んで同じ地平を見ていたはずの二人の距離は広がるばかり、傷つけあう事に耐えられなくなった二人は程なくして別れる。
男の去った部屋で女は独りカメラを据え、何枚もセルフポートレートを撮影する。
最初はオーディションで作り慣れた笑顔。しかし枚数が進むごとにだんだん顔が歪み、最後の一枚はこらえきれない涙が溢れ出した顔で。

東京を舞台に無数に繰り返されているであろう青春の蹉跌を切り出した本作には全編を通して静かで寒々とした雰囲気が漂い、そう人気が出たわけでもなく比較的短い連載だった(全二巻)。勿論とっくに絶版になっていて今では漫画喫茶ですら滅多に目にする事はない。
しかし週刊連載で一度読んだだけなのにストーリーやラストシーンをありありと思い出す事が出来るのは、自分にとって本作はそれなりに印象深いものがあったのだろう。
連載はバブル前夜の静けさ漂う80年代末。PC持ってる人など一般人では皆無、インターネットも出現していなければ携帯電話なんか誰も使ってない。ましてブログなど概念すら登場していない。「ヒーロー志願」の連載されていた80年代末から20年も経っていないが隔世の感がある。

白鳥百合子のブログを始めて目にした時の感想はまず凄い名前だなという事と(笑)、次に想起したのは正しくこの「ヒーロー志願」だった。女優の夢を抱いて上京、なかなか芽が出ない日々、苦しい生活、そしてタイムリミットまであとわずか…特撮ヒーロー志願の彼氏がいるかどうかは知らんが、正にそのまんま。
ま漫画と違って彼女の方は最後と決めたオーディション(確かに年齢的には土俵際)で見事グランプリを勝ち取り、成功への階段を昇りつつある訳ですが。

(しかしどマイナーの頃から彼女を見守ってきたファンには随分捩れた愛情をお持ちの方がいるらしく、彼女がメジャーになり始めた途端にアンチに転じた元ファンの荒らし行為でブログのコメント欄は荒野と化し、生真面目な彼女は随分傷ついてしまったらしい。現実はいつも残酷で苦い後味を残すもの。)
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